
今回ボホール島へは投資視察のために入ったが、国内航空を使って行くこともできるし、あるいはすぐ近くにあるセブ島からフェリーで入ることもできる。
今回私が選択したのは、フェリーでの移動。
特に深い理由があるわけではないが、飛行機に乗ることは頻繁にあるし、船はそこまでしょっちゅう使うものではないので、たまにはそんなのもいいのではないかという程度の話。
地図を見る限りでは、マクタン島の南部からボホール島に行くのが、距離的には近そうだが、実際の移動の経路というのは、一度セブシティに入り、そこからある程度西の方に回ってから、フェリーターミナルが出てくるということになる。
一時間ほど余裕を持って、フェリーターミナルに入ることができたが、ここで食事を摂るということはお勧めはできない。
というのも、一応のカフェはあるものの、食べ物がほとんど置いてなく、ちょっとしたケーキとか、スイーツ系のものがあったり、あるいは外国人向けとは言えないような食料品店が少しあるだけ。
できることなら食事は済ませておくか、もしくは予め準備してからフェリーターミナルに来た方が、困らずに済む。
そして、このフェリーターミナルには、目が見えないマッサージ師の人がだいたい20分ぐらいを80ペソでマッサージしてくれる。
チップも入れて100ペソとしても、せいぜい300円しないので、非常に安価で尚且かなり腕は立つという印象は受けた。
目が見えないということで、お客さんを取ってくる係りの人というのは別にいて、その人がお客さんを見つけたら、何人かいるマッサージ師の中から、手が空いている人の手を引いて、連れてきてくれる。
最初は肩を中心にもみほぐしてくれて、そこから背中へ降りていき、そして一番気持ちがよかったのは、頭のマッサージ。
そこから腕にいって、なぜか人によって足はやったりやらなかったりする。
私と一緒に行った人達を見ていると、特に足はマッサージをされていなかった。
個人的には足よりも、頭の方をやってもらった方が、気持ちよかったので、それで特に問題ない。
なぜか私の友人は、お金を払う前にマッサージ師の人が、立ち去ろうとしていたので、慌ててお金を握らせに行っていた。
こうしてマッサージを受けたりしながら、フェリーターミナルで時間を潰し、出港の時間がやってきた。
今回は2階建てのフェリーの2階部分、ビジネスクラスに乗って移動をしたが、こちらは飛行機のLCCに比べると、だいぶスペースに空きがある。
ソウという映画が流れていたが、こちら当然日本語の吹き替えてあるとか字幕はないので、意味はよくわからなかった。
一応トイレも付いていて、二時間の移動中にもよおした時には、用を済ませられるようになっている。
そして、東南アジアの公共交通機関によく見られるように、このフェリーの中も冷房がガンガン効いているので、薄手のシャツぐらいではかなり肌寒い思いをした。
同行者の一人は、ダウンジャケットを着ていたほどで、そこまでしなくてもいいとは思うが、薄手のジャケットぐらいがちょうどいいのではないかと思う。
そして降りる時に、1階席も見てみたが、こちらは非常に席と席の間が狭く、だいたい身長160cmぐらいのフィリピン人を想定して作られているという。
はっきり言って、LCCよりも狭いので、特別体が大きい人ではなくても、かなりギチギチで足を収めることがようやくできるという印象。
身長が180cmとか、それ以上ある人の場合には、座っているよりも、むしろ立っていることの方がはるかに楽なのではないかと思う。
そういった意味でも基本的には、ビジネスクラスの席を取った方が無難。
こうして移動は順調に進み、半分以上はただ寝ているだけだったが、途中でボホール島の近づいてくる姿を眺めることもでき、到着することができた。
そして、フェリー乗り場を降りると、すぐにタクシーの客引きであるとか、ホテルの送迎の人たちが寄ってくる。
ここら辺はアジアではありがちな光景で、ボホール島も特に例外ではない。