セブからバンコク、その後ベトナム縦断、そしてチェンライからチェンマイへと慌ただしく移動していたのが祟ったのか、疲れが出たようで少々体調が悪くなってしまった。
というよりもベトナムの段階で風邪をひいていたので、いったん良くなったかと思ったらぶり返してきた模様。
今度はお腹にきたので、軽めのものを食べたいと思った。
以前にバンコクで胃腸を養生しようとお粥が食べられる場所を探したのだが、意外に屋台のような店では見当たらず、結局お粥を発見したのはスクンビット駅直結のターミナル21というショッピングモールの最上階にあるフードコートだった。
その時の記憶があったのと、チェンマイでお粥を出している店に心当たりがなかったのでMAYAモールのフードコートに行ってみることにした。
MAYAモールには地下のリンピンスーパーの目の前と、Fujiレストラン、MK、ココイチ、やよい軒、イラク料理などのレストランが入っている4階のそれぞれにフードコートがある。
今回は地下のほうに行ってみたのだが、幸いなことにすぐにお粥を提供している店を発見することができた。
ポークポリッジという豚肉入りのお粥で、タイ語に加えて英語での表記もありそちらを注文したところ、どうも言葉が通じていなかったようだが、メニューを指さすと問題なく注文が完了した。
お粥を作ってもらっている間に、すぐ近くの店でゆで卵を購入したが、こちらは10バーツ。
そして豚肉入りのお粥は35バーツということで、両方合わせても150円しないくらいだった。
しかもお粥のほうはかなりボリュームがあり、体のことを考えると夕食には十分すぎる量。
ある鍼灸師が言うには、夜に食事をするのは精神的な充足感を得ることが目的の大部分で、肉体的なことを考えればほとんど食べなくていいらしい。
ただあまりにも長時間何も食べないと血糖値が下がり過ぎて悪影響があるので、軽く納豆とか果物をつまむくらいで胃腸に負担をかけないほうが、体をしっかりと休めることができ翌日に向けて体調を整えられるということ。
セブにいる間は、2週間ほど夕食を茹で野菜だけにしてみたが、確かに慣れてくるとお腹がすくわけでもなく、ただ気持ち的に物足りないというだけのこと。
出てきたお粥をテーブルに運び食べてみたが、味はとてもおいしかった。
どうやらタイ米を使っているようだが、お粥にすれば抵抗はない。
日本でも一時期コメ不足の時にタイ米が輸入されていたが、相当な嫌われ者という印象がこびりついている。
しかしながら、炒飯にしたりお粥に入れたりするととてもおいしいので、最近もホテルの朝食には炒飯をオーダーすることが多い。
それにしてもこのお粥、思いのほか立派な豚肉が入っていた。
大部分は骨と脂なので食べられないが、100円程度のお粥にこれだけの肉が入っているのは驚きだし、しっかり豚骨でだしを取っているのもうかがえて、手の込具合に驚き。
もっと適当に調味料で味付けをするものだろうと思っていたが、そういうわけではなかったらしい。
お腹を休めたいときには、夕食をお粥で済ますのはいいかもしれない。
どうしても外食だと食べすぎたり、お腹にたまりすぎたりしがちなので、それをリセットするためにはこういった日を定期的に設けることも今後の課題として検討してみたい。