チェンマイの中心部から西側にMAYAモールに向かって走るHuay Kaew Roadと交わるSiri Mangkalajarn Roadを左に曲がったところに、タイでは珍しくウサギカフェがある。
ウサギカフェはタイでというよりも東南アジア全体でみても珍しく、日本のようにドッグカフェや猫カフェ、フクロウカフェなどが立ち並ぶほど趣向の多様性が確保されていないので、かなりレア。
ウサギカフェは正式名称ではなく、店の名前はCoffee Booz&Studio(コーヒーブーズ&スタジオ)となっている。
少々見つけづらいのが難点で、去年チェンマイを訪れたときにたまたま発見し、今回は2回目の訪問となるのだが、危うく通り過ぎてしまうところだった。
店の前には大きなテディベアのぬいぐるみが置いてあるので、それが目印。
他にもフリーWi−Fiとか、オープンデイリーという文字も並び、店に入るときには門を開けるのだが、その門のところにはウサギが逃げ出さないように注意という表記が英語でされている。
このCoffee Booz&Studioでは店の中にウサギがいるわけではなく、店内は落ち着いて読書や仕事が出来る雰囲気となっている。
庭に該当する部分にウサギがいて、去年は確か5羽いたような気がしたが、今回は2羽しか見当たらなかった。
ただしキッチンスペース等もつながっているので、ウサギがそちらに逃げ込めば見つけることはできず、残りの3羽もどこか目につかないところにいただけなのかもしれない。
とりあえず今回見つかったのは栗毛色のウサギと黒に近い茶色のウサギの2羽。
栗毛色のウサギのほうは活発に動き回っていて、撫でようと思ってもどこかに行ってしまうのでおとなしい茶色のほうを撫でていたら、なぜか後ろから栗毛色の子が突撃してきた。
この店の難点は暑いチェンマイの屋外なので、兎の糞に寄ってきたハエが少なからずいて、場所によってはかなり衛生観念的に不快な思いをすることがある。
もっとも、それは庭のスペースの中でもかなり限られた場所だけなので、そこを避ければ十分に楽しむことができる。
今回はクレープケーキを食べてみたのだが、タイのスーパーで売られているようなクオリティのもので、正直日本人の味覚には合わないと思う。
もともとタイに限らず東南アジアのケーキはあまりおいしくない。
生クリームではなくてバタークリームを使っていたりすることが多いし、ある程度洗練されたカフェであればおいしいケーキを出してくれるのだが、Coffee Booz&Studioはその点に関してはいまいちの模様。
ここではお茶を頼んでおいて、ウサギと戯れることに専念する方がいいようだった。
それにしても、良くも悪くもタイの緩さが出ている店内で、店内の人が店員なのか常連客なのか見分けがつかない。
店員も突然ギターの練習を始めたり、常連客とソファーに座って談笑していたりして、きっちり働く雰囲気はないのだが、その緩さがのどかで微笑ましかったりもする。
帰りはSiri Mangkalajarn Roadを戻って、POTTO(ポット)というホットポットの店に初めて入ってみた。
簡単にいうと鍋料理なのだが、びっくりしたのは豚肉や野菜のセットが89バーツ。
シーフードでも129バーツと300円ないし400円くらいの金額。
そこにプラスしてホウレン草やキノコ等をトッピングしたが、それでも500円程度だったし、鍋の状態は店員さんが頻繁に回ってきてしっかり管理してくれる。
鍋自体の味付けがかなり濃いのでタレを浸けなくても十分においしかったし、タレの種類によってはかなり辛いので、むしろそのまま食べるほうが個人的にはよかった。
タイスキというとMKやコカが有名だが、このPOTTOという店はよりリーズナブルな価格で勝負していた。