バンコクのプロンポン駅に直結しているショッピングモールとして、エンポリアムがある。
こちらはバンコクの中でもかなり高級なモールという位置づけということになって、ターミナル21のような大衆向けのところとは若干毛色が違っている。
またこのエリアは日本人が多く住んでいるため、店内を歩いているとたびたび日本語が聞こえてくるというのも一つの特徴。
エンポリアムの中には日本食レストランも入っていて、里のうどんやお好み焼きの喃風等、他にもタイ料理のUng Peng ChungやSiam Amphawa、ベトナム料理のLe Dalat Deli等も出店している。
今日はエンポリアムで書店を幾つか見て回った。
バンコクでよく目にする書店であるアジアブックスも入っているが、ここは英語の本しか取り扱っていないので中はちらっと見るだけにしてすぐに出て、それから紀伊國屋へ行った。
こちらは同じフロアにあってすぐ目につくところにあるのだが、残念ながら日本語の書籍は置いていない。
バンコクには確か3つか4つ紀伊國屋書店があって、その中でも日本語の書籍が置いてあるのは2店舗だけ。
これは伊勢丹の中に入っている紀伊國屋とエムクオーティエの紀伊国屋で、エンポリアムの中の紀伊国屋は残念ながら英語の本だけということだった。
そして最後の一つで東京堂書店にも行ってきたが、こちらはなかなか見つからずに、しばらくうろうろしてようやく目立たない位置に見つけることが出来た。
小さな書店であることと、あまり人が入っていないこと、さらに言うと陳列がいまいちパッとしないということで、どこか繁盛していない印象を受けてしまった。
日本でも個人経営の書店で、どことなくいまいちな感じがするというか、陰気な感じがしてしまう書店があるが、そんなイメージを受けてしまった。
とは言え、3つの書店のうちここだけが日本語の書籍を取り扱っている店になるし、むしろこの店に関しては日本語の書籍のみを取り扱っているので、ここでしばらく本を見ながらブラブラすることにした。
やはり本屋は落ち着く場所で、海外にいると普段紙の本に触れることが出来ないだけに、なおさらそこでの時間が貴重に思えてくる。
とは言え、立ち読みだけで一冊丸々読める訳ではないし、結局のところつまみ読みくらいしか出来ないので、そこまで役に立っているわけではないものの、やはり紙の本を手に取って眺める行為はどこか心を落ち着かせる作用があるというか、時間をかみしめている感覚になる。
東京堂書店については、雑誌はビニールカバーが付けられているので中身を見ることは出来ない。
しかしながら、表紙の目次キャッチコピーを見るだけでも時代性をある程度見ることは出来るので、そこら辺はかなり貴重な機会となる。
しかしながら、さすがに女性誌をマジマジと見続けているのは若干恥ずかしいので、そこら辺はなかなか落ち着かないところではある。
本来的に言うと、対象読者の年齢や性別ごとに色々な雑誌を見ていった方がそれぞれの傾向が読めて良いものの、そこまでやるのも大変だし、変な目で見られるのもあるので、ほどほどにして後は文庫本等を手に取りながら時間をつぶすことにした。
その後、最上階に上ってジェラートを買って、エンポリアムのソファーに座って食べてから次の目的地に向かうことにした。
■エンポリアムの基本情報
住所:622 Sukhumvit Rd, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110
電話番号:+6622691000
営業時間:10時~22時
HP:https://www.emporium.co.th/