セブの自宅でWi-Fiが繋がらない


外界から切り離された陸の孤島というのは寂しいもので、やはり連絡手段は必須のものであると、何かあった時にしみじみ感じることがある。

先日から、何故かセブの自宅でWi-Fiがまったく繋がらなくなった。

理由がどこにあるかは一目瞭然で、今までモデムに点灯していた4つのランプが2つに減っていて、モデムを再起動しても時間をおいても直る気配がない。

午後3時ごろからはじまったWi-Fiの中断は、4日たっても未だ復旧の余地がない。

今使っているのはGLOBEという通信会社のインターネットである。

ADSL通信のため途中の回線で何か問題が起きているのかもしれないが、ここまで長くネットが繋がらないのは、セブに住み始めてから初めてだし、マカティ時代を思い出してもなかった。

それだけに落胆もあったのだが、完全な陸の孤島と化しているわけではない。


別の会社の回線は機能していた

自宅のすぐ近くにあるセブのアヤラモールのUCCカフェや、4階にあるBRIQUEやFudge(ファッジ)、あるいはスイートルーム等の店で普通にWi-Fiが繋がるので、1日に2回くらいそこでネットに接続し、メールチェックをしたり、ブログの投稿を日によってはしてみたり、フェイスブックを確認したりしている。

どうやらGLOBEと契約している店はWi-Fiがつながらず、PLDT等の別の会社と契約している店は問題がないらしい。

また、せっかくの機会なので新規のカフェを開拓しようと思い、普段行かない場所に出向いてYolk Coffee and BreakfastやPaws Coffee Barへ入ってみたりもした。

インターネットの契約は、通常であればコンドミニアムを契約した時に、ネットの回線も自分の名義で契約を結び開通工事をしてもらうのが一般的である。

しかし今回は少々特別で、不動産の仲介業者がこの部屋のオーナーでもあるため、もともとネット回線は業者の名義で契約がされていて、契約の名義人でもない私の方からGLOBEに連絡するのも不自然だし、情報を求められても答えられない。

そこで、仲介業者に一度連絡してみたところ、ポケットWi-Fiをもっていくので一時しのぎのために使ってほしいという申し出があった。

非常にありがたい話で、これで自宅でネットを使うことができるようになったし、GLOBE側にも向こうから連絡してくれるということなので、具体的な日付は分からないが、近々モデムも復旧するものと思われる。


Wi-Fiがなくなったら時間ができた

それにしてもWi-Fiがなくなってから思ったのは、今までと同じくらいの仕事の量をこなしても、意外にも時間が余るということ。

もともと午後はほとんど仕事をしていなかったが、午前中から本を読んだり漫画を読んだりしていないとやることがない。

かと言って仕事をしていないというわけでもなく、Wi-Fiが繋がらなくなる前と同じくらいの量、もしくはそれよりも若干増えているのではないかというぐらいの量は片づけている。

単純に余計なネットサーフィンをしたり、無意味に頻繁にメールチェックをしたりといった不必要な行動が、Wi-Fiを遮断されることによってそぎ落とされ、結果として仕事のエッセンスの部分に注目できているのかもしれない。

その結果として、読書をする時間も増えているので、これは願ったりかなったり。

ネット上でTwitterまとめや2ちゃんまとめを見たり、ネットニュースを何となく眺めたり、フェイスブックで誰かがシェアしたりコメントした記事を見ていくよりも、本を中心にして時間を過ごした方が、より濃い情報が入ってくる。

何となく成り行きで細切れの情報を断片的に収集したところで、ほとんど残るものはないが、自分が問題意識を持って読み始めた本や興味を持って精読している本であれば、そこから得られる教訓や知識、アイデアは尽きることがない。

そう考えると、案外Wi-Fiがなくてもデメリットばかりではないのだが、やはり不便に思うこともある。

昨日はアヤラモールの4階にあるスイートルームというレストランで食事をした後に、フェイスブックへ投稿をしたのだが、後から誤字脱字が気になってしまった。

結果的には特に間違った言い回し等はなかったのだが、こういった時に神経過敏になってしまうのは嫌なところ。

そんなわけで、今日もイデアイタリアでマフィオーサのピザとミネストローネを食べて、メトロというスーパーでミネラルウオーターと白ワインを買って帰ろうとしたところ、アヤラセンターの出口を出たところで、マリオットホテルから出てきた友人夫妻にばったり遭遇した。

マリオットホテルとアヤラセンターは出入り口の一つが繋がっているので、このような偶然もあり得る話ではあるが、ここまでドンピシャなタイミングで出くわすことがあるというのは、少々驚き。

そして、自宅に戻ってきて、冷蔵庫に白ワインを冷やし、一応モデムの電源を入れてみたものの相変わらずランプは2つしか点灯しない。

どうやら復旧にはもう少し時間がかかるらしい。

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