フィリピンのスーパーはレジで時間がかかる


以前にマニラに住み、そして現在セブに在住していて感じることとして、フィリピン人の性格は接客業に向いている反面で、事務作業についてはかなり不安を覚えてしまう。

以前はHSBCフィリピンで散々ミスをされ、永住権取得の手続きが進まなかったために、フィリピンを出国する日を延ばしたこともある。

ちなみにHSBCフィリピンについては最近もネットバンキングを通じてSECURED MESSAGEという機能で問い合わせをしているのだが、それについても返答が全く返ってこない。

HSBCフィリピンよりも、メトロバンクとかRCBC銀行とかBDO銀行のような市銀の方が評判が良く、HSBC香港とグローバルビューでつながっていなければ利用する価値のない銀行だとつくづく感じる。

資本規制によって守られているために、HSBCですら外資銀行と言うよりは市銀に近い性質を持ってしまい、このようなずさんな事務管理がされているが、銀行ですらこのレベルなので、それ以外のところではよりひどいことになる。

それでも普段の生活であれば、レストラン等に関して言うと、それなりに愛想のいい店員が多いために、フィリピンの方がヨーロッパや北米よりもむしろ気持ちよく対応してくれる部分はある。

しかし、スーパーでミネラルウォーターやマンゴーやアボカド等を買って帰ろうと思っても、その時は少々気が重くなるのも事実である。

セブの自宅からはアヤラセンターが近く、その中にはメトロと言う巨大スーパーとRustan'sというマニラにも支店のあるチェーン系のスーパーがあるが、どちらもレジでの会計にむやみに時間がかかる。

基本的にフィリピンのスーパーの多くは店員が二人一組で働いていて、一人はレジの会計をしてもう一人が袋につめる。

日本のようにレジのかごの中に商品を入れて買い物客が別の場所に移って自分で袋詰めすることが無いので、一見便利なように見えるが、とにかく動きが遅い。

これは東南アジア全体の傾向として言える事なのかと言う疑問もあったが、タイのスーパーではそこまで遅い感じはしなかったし、例えばチェンマイのMAYAモールという所の地下に入っているスーパーについては一人で会計と袋詰めをしていたが、フィリピン人が二人一組になっているよりも明らかに速かった。

また商品にバーコードが付いていなくて、金額が分からないので見てくると言って商品を持ちレジを店員が離れたこともあったが、見ていると歩くのもとにかく遅く、急ごうという意識が全く感じられない。

買い物客が長蛇の列を成そうが一向に意に解する様子もないし、いっその事自動レジでも導入してほしいところだが、そういった物もない。

基本的に人海戦術で問題を解決するのが人件費の安いフィリピンのセオリーだが、はっきり言うとレジに関しては人海戦術すらも通用していないというか、ちょっとした買い物客の増加にすらまともに対応できていない。

しかもこの国の人は待たされる事にストレスをあまり感じないようで、スーパーばかりではなくドラッグストア等でも同じ傾向が見られる。

これはセブに限ったことではなくて、マカティに住んでいるときにランドマークというスーパーで買い物をしていたときも同じことが言える。

最近のセブは雨季なので一時的な通り雨が降ることも多く、行きはなんともなかったのに帰りはスコールが降り出すようなこともあり、さっさと用事を済ませて帰りたいのが、スーパーで思いのほか時間を取られ、そうこうしているうちに帰りは土砂降りになっていて歩いては帰れず、タクシーを拾わなくてはいけない事になったりと、何かと面倒なことは多い。

先日もそんなことがあり、急遽Bo's Coffeeでレモンティーを飲みながら、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」を読みながら豪雨が過ぎ去るのを待った。

こういった事もありフィリピンは生活をするのには悪くないが、買い物をするのが愉快な国とはいえない。

さらに言うと、電化製品等を中心に物の質の割には金額は高く、食費や人件費が安い反面で、ある程度金額の高いものを購入しようとするのであれば割高感があるので、他の国に旅行に行った際に買ってくるほうが賢明だったりもする。

私も数日後に香港に行くが、シェーバーはそちらで購入する予定。

ネットで金額を見てみると、大体セブのドラッグストアや家電量販店で買う場合の半額ぐらいでフィリップスの同じ型のシェーバーを購入できるので、一万円以上の金額の差となり、フィリピンの物価を考えるとかなりの価格差となっている。

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