
私は今のところ複数のサーバーを使っているが、その中の一つのサーバーからのメール送信もしている。
これはメルマガのような一斉送信ではなくて、一対一の個別のメール送信なのだが、時々不具合が生じることもある。
そもそもこのサーバーはいまいち動作が不安定だし、支払いもクレジットカード等から自動で引き落とすことができず、毎年一年に一回、自動決済ではなく時期が来たら手動で決済をしなければいけないので、そこらへんの問題もあるのだが、メールが不安定なのも一つの問題。
そして今回香港滞在中にはメールを受信することはいつもどおりできるのに、なぜか送信だけは何回やり直してもできないという事象が起こった。
最初はコンラッドホテルが何らかの規制をかけているのかと思った。
確かにネットの接続速度は早くなかったが、それ以外のサイトを開いて見る限りメールを送れないほどではないし、特に重い添付ファイルがあるわけでもなく、テキストメッセージだけなので、通常であれば特に問題なく即座に送れているはず。
しかし、The Cupping Roomや咖啡吧、Capitol Cafeで試しても結果は同じだったので、コンラッドホテルに特有の事象というわけではないと推測できる。
三日間かけても一度も送信できたことはなく、結局それとは別のGmailをつかって返信することとなった。
香港ではGmailは使える
広く知られているように、中国本土ではGoogleが規制されているため、当然ながらGmailも使えない。こういったカントリーリスクはあるし、香港においては規制の対象外であるものの、そこら辺はかなり適当な部分もあり、香港の隣のシンセンのスタバでGmailやFacebookが使えたこともあるので、逆に香港側で中国にかけられている規制が適用されている場合があったとしても特におかしいことはない。
しかしながら、私が利用しているサーバーが規制されているのかというと、メールの受信ができたり、自分のサイトを開くことはできることから、そういうわけではないはず。
結局のところ、根本的な原因はわからなかったが、やはり連絡手段についてもリスク管理は重要だと改めて感じた。
メールのリスク管理
一つのメールアドレスしか使っていなければ、それが何らかの問題を生じた場合に、手に負えなくなってしまう。しかも海外に居住していて連絡手段をた断たれると、にっちもさっちもいかなくなる状況に陥りかねないし、残念なことにメールはそこまで万能な連絡手段ではない。
大事な連絡が迷惑メールフォルダに振り分けられたり、そもそもメールサーバーにブロックされることもある。
過去にヤフーが引き起こしたようなサーバー障害が起きて、数日に渡りメールを受信することさえできず、復旧後もその間のメールが消去されたままになってしまって、受信歴があるかどうかすらも判明しない場合もある。
そういったことを考えて、独自ドメインに付随するメールアドレスや、ヤフーメール・Gmail等も組み合わせて使っているが、他方では連絡手段は削減していったほうがレスポンスを早くしたり、履歴をチェックするのが簡単にもなるという面もある。
例えば、メールとLineとウィーチャットとスカイプといった具合に、どんどん連絡手段を増やしていくと、相手の利便性は高まるかもしれないが、こちらがチェックする対象はどんどん増え、結果としてチェックそのものに時間をとられるために、個別の連絡手段に対する対応は時間がかかってしまう。
そういったことがあって、基本的にメール以外の連絡手段はもたないし、電話番号すらも捨ててしまったが、メールアドレスを統一することは考えていない。
また、Gmailやヤフーメール、あるいは特定の独自ドメインに付随のアドレスのように、一つのサービスに依存すること自体が不安要素になるのでプラットフォームは統一せず、あえて複数にまたがった状態で管理している。
こういった対策の重要性を、今回の香港滞在で改めて認識させられた。