
クアラルンプール国際空港のイミグレを抜けたのは、午後7時を回るか回らないかの頃だった。
そこから空港内のパスタマニアで食事をとり、KLIAエクスプレスという電車でKLセントラル駅まで移動した。
普段はブキビンタンに泊まることが多いので、ここからモノレールに乗り換えることになるが、今回はMedan Tuanku駅の近くだったため、LRTのクラナジャヤ線を利用した。
KLセントラル駅からは、Medan Tuanku駅まで、3駅進み、その後乗り換えてモノレールで一駅ということになるが、面倒だったので、直接Dang Wangi駅まで行って、そこからは歩くことにした。
Hotels.comで、すでに予約をしていたホテルについては、地図をiPhoneで撮影をしていつでも手元で見られるようにしていた。
ここまでの準備は、他の町でホテルに移動する時と同じ。
それを見る限り、いかにも簡単にたどり着けそうだったので、特に悲観はしていなかったし、食事も済ませたので、あとはホテルに戻ってシャワーを浴びて、軽くメールチェック等を行ったあと寝る予定だった。
最寄り駅にすんなり到着
Medan Tuanku駅は、 Quill City Mallというショッピングモールのすぐ近く。このQuill City Mall自体は、簡単に見つけることができた。
レッドロブスターという看板が出ていたが、それが幼い頃に、日本で行った店の系列なのかどうかはわからない。
なにはともあれ懐かしくなったので、翌日に行ってみようかと思った。
何しろクアラルンプールは、いまいち食事が美味しくなく、毎回食べる所に困るので、余計な味付けをしていなくて、素材の味を活かしている店があるのであれば、そこを利用した方が間違いがない。
そして、このJalan Sultan Ismailという大通り沿いに歩いて行けば、ホテルが出てくるというのが、Hotels.comの地図による表記のところ。
しかしながら、いくら歩いてもそれらしい場所はなく、むしろSultan Ismailという別の路線の駅に出てしまった。
明らかに行き過ぎだったので戻ってみたが、なかなかそれらしい場所が見つからない。
Hotels.comの提供している地図というのは、ちょくちょく若干場所が違ったりもするので、怪しい路地裏とか、そういったところも見て回った。
しかしながら一向に目当てとしているホテル・トランジットは見つからない。
難航するホテル探し
場合によっては、マレーシアにおいてホテルが二つの名前を持っていることもあるので、それらしい場所にあるホテルに聞いてみることにした。最初に目についたのは、シェラトンだったが、さすがにここが目的地であるということはなかったので、その近くを散策したところ、一軒怪しいと思われるところがあったので聞いたが、全然関係ないという話だった。
せっかくだったので、ホテルトランジットがどこかわかるかということを聞いてみたら、親切にもフロントのカウンターの中にあるパソコンで調べてくれた。
結果としてわかったのは、クアラルンプール市内に同名のホテルが複数あるため、その中のどれかがわからないと何とも言えないが、少なくともMedan Tuanku駅の近くにはなさそうだということ。
お礼を言って立ち去ったが、結局目的地がイマイチよくわからないということになってしまった。
とりあえずタクシーを止めて、場所がわかるかを聞いてみたが、地図がないとわからないと言う。
住所も表記されている画面を写真で撮っているが、それを見せても首をかしげるばかりで、いかにも関わり合いになりたくなさそうな表情を浮かべている。
Hotels.comの住所が間違っていることが判明
途方に暮れそうになった時、スターバックスが見つかったので、そこでWi-Fiをつないで調べてみると、Hotels.comの表記は、間違いなく私の手元のiPhoneにある写真と変わらない。しかしながら、同じくホテル予約サイトのagodaで見てみると、Medan Tuanku駅の近くどころか、Imbi駅やHang Tuah駅の近くであることがわかった。
Imbi駅ならモノレールで4駅、あるいはHang Tuah駅であれば5駅行ったところにある場所。
しかもその辺りは土地勘もあり、地図を見たらどこであるのか簡単にわかった。
結局あと一歩と思いながら、1時間、1時間半と探していたが、根本的にホテルの地図が間違っていて、関係のないところを探していたことになる。
アゴダの地図通りに移動をしたら、いとも簡単に見つけることができた。
深夜11時を回った頃になって、ようやくホテルにチェックインすることができ、徒労感の中でクアラルンプールの初日を終えた。