バンコクの方がジャカルタよりホテル代が安い




一般的な経済力のイメージで言うと、バンコクはジャカルタよりも数段上という感じがする。

実際に町を訪れてみても、治安の面やインフラの整備具合で、バンコクの方が発展していることは間違いない。

しかしながら、経済力がそのまま物価に反映されているかというとそうでもなく、スーパーやコンビニで売られているものの価格は、ジャカルタでもバンコクでもほとんど変わらない。

それどころか、ホテル代にいたっては、バンコクの方がむしろ1割〜2割程度安いとさえ感じている。

たとえばHotel Indonesia Kempinskiがバンコクにあったら、ジャカルタと同じように2万円を超える金額を提示するか疑問が残る。

その金額であれば、費用対効果を考えた時に競合に負けるだろう。

つまり、ジャカルタは、かなり住みずらい上に、価格の部分でのメリットがない。

もちろん日本と比べればずっと物価が安い国ではあるものの、東南アジアの中においては、取り立てて安価というわけでもない。



ジャカルタ以外でも同様の事例がある

物価水準とその国の経済力やインフラ整備等の事情が一致しないというのはありがちな話で、例えば、タイと隣国のミャンマーであれば、一人あたりGDP等の経済的なレベルはタイの方が圧倒的に上であるものの、ミャンマーの方がホテル代は2倍程度する。

単純に需要と供給の問題もあるので、タイのようにホテルが乱立しているところと、ミャンマーのようにまだまだ供給が足りていないところでは、提供する側の姿勢が違う。

今回ジャカルタに入ってみて感じたのは、普通に目的もなくのんびりするだけなのであれば、ジャカルタにいるよりバンコクにいた方がずっと居心地がいいし、結局コストもほとんど変わらないということ。

例えば和食レストランに行った場合でも、ブロックエムという日本人街に行って食事をすれば、ランチでもだいたい700円から1000円程度が相場になる。

この価格であれば、バンコクでも同じように和食を食べることが可能だし、ホテル代とレストラン代という旅行者としての日々のコストの大きな割合を占める部分がほとんど変わらないか、バンコクの方が安いぐらいになっている。

快適さで考えれば、移動一つとっても、スカルノハッタ国際空港から市内まで、もしくは市内から空港までの移動時間が全く読めないジャカルタと、電車を使えばスワンナプーム国際空港からほぼ定刻通りに到着できるバンコクでは、相当な差がある。

ジャカルタから市内に行く場合、早い時は30分で済むものの、ひどい交通渋滞に巻き込まれて2時間以上かかったこともある。

こうなってくると、飛行機に乗る際、何時に出発すればいいのか判断が難しく、常に不安な状態になる。

飛行機を利用する以上、空港への移動は避けることができないので、決して小さな問題ではない。

こうしたことを考えてみると、インドネシアでロングステイをするメリットは、今のところ見当たらない。

前回に訪問した時と比べても、ジャカルタの街には全く進歩が見当たらない。

町並みが美化されているかというと、そういったことでもなく、空港前でのタクシー会社を装った呼び込みが排除されてもいない。

ジャカルタが外国人でも快適に住めるようになる町に発展するには、どうやら最低でも10年はかかりそうだという印象を受けた。


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