仕事とプライベートのバランスを取るという発想を捨てた


ライフワークバランスやそれに類する言葉を使って、仕事と私生活のバランスをいかにうまく取るかを議論する人は多いし、実際企業も社員のワーキングスタイルを考える社会的責任を問われることが増えた。

しかしながら、最初から仕事とプライベートが二項対立になっていること自体が問題なのではないか?

私もサラリーマン時代には仕事をプライベートに持ち込みたくないと思っていたし、いかに早く会社から解放されるか、ということを考えていた。

しかしながら、これはすでに、会社や仕事を厄介者であるとか、あるいは自分が犠牲者であるような感覚で捉えていたことになる。



起業してからの価値観の変容

自分の仕事を持つようになってから、そもそもプライベートとビジネスの区別がなくなって、今やっているのはどちらなのか、その時々ではっきりと区別できなくなった。

これは判別がつかなくなって困っているという話ではなくて、むしろ仕事もプライベートも連動しているので、区別が曖昧な状態で過ごすのが一番効率もいいし、居心地よく暮らせるコツではないかと思う。

プライベートで経験したことがそのまま仕事にも生きてくるし、仕事が順調に進めば、その分だけプライベートも余裕を持って豊かに暮らすことができる。

そういったことを考えると、ビジネスとプライベートという対立概念で捉えるのではなくて、どちらもうまく調和をさせるということこそが、もっとも重要なのではないかと思う。

つまり、仕事の比率が高まることは、それだけ私生活の比率が下がってきて問題だということではなく、両方がそれぞれに溶け合って、明確な境界線を持たない状況が理想であるように感じている。

これは仕事とプライベートの関係だけではなくて、例えば、生活と旅行のような一見相反するものにも当てはまり、それぞれを別軸で語る必要はなくて、調和させて生きていければ一番いい。

旅をするように暮らし、暮らすように旅をするという言葉があるが、まさにそれの究極系のような形が人生において一番なのではないかと感じているし、実際にそういった実験を行っている。

白か黒かという二元論は確かにわかりやすいので魅力的である一方で、大事なものを見落としがちという問題点もある。

特に人生において、調和は重要な概念だと思うが、その点を見落としてしまいがちなので、意味もなく選択肢を狭めることになりかねない。

自分がやりたいことを仕事にすれば、慰謝料のような気分で給料をもらう必要はなくなるわけだし、そこにやりがいがある以上、プライベートを無理に尊重する必要もなくなってくる。

そういった生き方をするのが、下手にライフワークバランスを整えるよりも、よほど幸せなのではないか。


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