ジャカルタのこだわりのラーメン屋の話


私が宿泊しているジャカルタのマンガブサール地区では、意外なことに飲食店が大量にあるにもかかわらず、ほとんどがローカル系の食事と中華料理だけで、イタリアンとかそういった洋食すらもほとんどない。

数少ないバリエーションとしてあるのは、マクドナルドとかやA&W、ピザハットといったファーストフードのチェーンぐらい。

残念ながら本格的なパスタとか、ピザを食べられる店は全く見当たらない。

中心の大通りやその周辺を色々見て回ったが、どうも1軒も見当たらないので、ニーズがあまりないのかもしれない。

確かに身なりのきれいな人が歩いていることはほぼないし、いかにもローカルな人達といった雰囲気の人しか歩いていないので、おそらく1食の食事の予算は、200円くらいではないかと思う。

そう考えると、パスタ等を出すよりも、手っ取り早くローカルの食事を出しておいた方が簡単に集客ができる。

そんな中で、かなりこだわっているラーメン屋を発見することができた。

と言っても、ホテルからすぐ近くだったので、真っ先に目についた「俺の家ラーメン」に入ってみたというだけだったが、この店が当たりだった。


ジャカルタのラーメン屋へ

俺の家ラーメンでつけ麺や塩とんこつラーメンを食べたが、海外のラーメン屋にしては珍しく、麺もスープの出汁もしっかりしていて、とても美味しかった。

しかも料金はラーメン一杯で400円ちょっと、そこに加えるトッピングも50円前後と、店の経営を心配してしまうほど良心的な価格になっていたので、海外居住者にとっては重宝する店。

しかしながら、昼時に行ってもお客は私以外に2人とか、多くてもせいぜい5人ぐらい。

なぜこれだけのクオリティのお店であって、なおかつライバル店も少ない状態で、日本食に関して言えば事実上独占しているような状況にもかかわらず、これだけ集客ができていないのかと考えると、結局は予算の問題だと思う。

この辺りには、飲食店が乱立しているが、その大部分は屋台。

先程も言ったように、ローカルの人達の一食の予算が200円ぐらいだとすると、ラーメンを食べるのに400円は高いことになる。

実際そこら辺の屋台で麺料理を食べるだけであれば、100円ちょっとで買えるので、それに比べると相当割高ということになってしまう。

逆に言うと、俺の家ラーメンのように、日本人が食べても満足できる美味しいラーメンを出しているのであれば、ジャカルタの中でももっと顧客層が多く住むエリアに出店した方がよかったのではないかという気がしている。

ある程度高級なショッピングモールの中とか、街中でもイタリアンのレストランが出ているようなところであれば、ジャカルタであっても平均単価がそれなりに高くなるはずなので、俺の家ラーメンのメニューの単価をそのまま持っていけば、安めの店というポジションを取ることもできる。

あるいは料金をマニラやバンコクで出店しているラーメン屋のように、800円とかそのくらいに設定したところで、ちゃんと集客ができるのではないか。

結局、マンガブサールに住んでいる人たちにとっては割高であっても、ジャカルタの中である程度収入を得ている人や外国人旅行者から見たら、今の価格はむしろ安すぎるぐらいなので、そういった人が集まるところに出店した方が、テナント料は高くなるにしても結果的に店に残る利益が大きくなるような感じがした。

せっかく素晴らしいクオリティのラーメンを出しているのに、お客さんがあまり来ないところで営業している点だけはもったいない。


■俺の家ラーメンの基本情報
住所:Jl. Raya Mangga Besar No.5N, RT.5/RW.6, Mangga Besar, Kec. Taman Sari, Kota Jakarta Barat, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 11180
電話番号:+622162301779
営業時間:11時~21時30分


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