ブラティスラバの川の南は中途半端に古い感じがした


ブラティスラバの旧市街の南の方には、大きな川が流れている。

これがドナウ川だが、その南側に広がっている町並みを見ると、共産主義の頃に建てられた前時代的なデザインの集合住宅が立ち並んでいることがわかる。

日本の感覚だとあまりないような色合いの建物で、シンガポールの古びたマンションのような趣きがある。

残念ながら、これは旧市街のように歴史的に貴重な価値があるタイプの古さではなくて、どちらかというと人に毛嫌いされるようなタイプの古臭さが漂っている。

つまりは住みたくないとか、そういった町並みの色という感じがした。

当然ながらスロバキアにも古くから残っている建物があるし、そういった建物は旧市街に集中している。

それに対して南側の町は10年とかそこら辺ではなくて、もっとそれよりも前に建てられたであろう集合住宅が並んでいて、ヨーロッパ独自の建築技術やデザインではなくて、もっと世界的に汎用性の高い形で建てられているということがうかがえる。

それによって、特長がないうえにデザインの癖が強いため、結果的に時代を超越することなく、悪い意味で時代性を感じさせることになってしまっているという印象があった。


シンプルな水辺

ブラティスラバのドナウ川の周辺は、城が一つある以外は特に風光明媚な場所というわけでもなく、首都クラスの町の水辺としては比較的シンプルで、若干見所のないような印象を受けた。

ドナウ川の水が綺麗かというと、特にそういったことでもなく、唯一気になったのはボートに宿泊できるというホテルがHotels.comの中にあったので、それがどんなものなのか興味をそそった程度。

このホテルは残念ながら宿泊者からの評価が高くなかったし、1日中水の上で揺れているというのも、目に見えない形で内臓に疲労が蓄積していきそうな感じがしたので、興味があったものの避けることにした。

最近はどうしても移動が多くなるので、それでなくても乗り物に揺られる機会は多い。

そう考えてみると、ホテルまで安定しない水上を選ぶ必要はないし、それで船酔いなどしてしまったら、目も当てられないので今回はやめた。

これも数年前であれば、物珍しさでおそらく宿泊していたと思うので、やはり体調による影響というのは小さくないものだということを改めて感じる。

私が泊まっていたWilson Palaceホテルは、旧市街からかなり北の方に行った中央駅の近くだったので、旧市街からの距離という面で言うと、川沿いにあるボートホテルの方が便利ではあったものの、こういった事情があり見送ることに。

最近は夜行列車に乗ることも躊躇われるようになったし、コストを倹約することよりも、身体性を重視して快適に過ごすかがテーマになっている。

もちろん、これは生産性を上げてガムシャラに仕事ができる体作りをするためでもある。

Wilson Palaceホテル近くは食べる場所が少ないので、Pulitzerで東欧料理の団子スープ等を食べてから帰路についた。

それにしても、ブラティスラバは非常に寒く、その前にいたポーランドと比べても明らかに気温が低い。

5度以上違うはず。

もうすっかり町を歩く人の装いも冬の色を帯びていて、コートにマフラーまで付けている人を9月にもかかわらず見かける。


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