
北に位置するチェコのプラハの方が、スロバキアのブラティスラバよりも寒そうなイメージがある。
実際のところ、スロバキアのブラティスラバはかなり寒く、チェコ国家の日が近づいている9月後半にもかかわらず、すでに町を歩いている人はコートを着込んでいたり、マフラーをしていたり、U Kubistuで食事をしても室内の席の方が人気になっていたり、完全に冬のような感じがしていた。
実際に年間の平均気温を調べてみても、かなり涼しめというか寒めの国なので、夏はいいものの、冬に来ると氷点下まで気温が下がってしまうのが常になる。
靴下を洗うのが面倒という理由でサンダルで移動していたが、さすがにそうも言っていられる気温ではなくなった。
これに対してチェコのプラハに来たら案外暖かく、この数日はスロバキア滞在時のように震えることもない。
むしろ再び靴からサンダルに戻ったほど。
ただ単に緯度だけで気温が決まるわけではないことを、これまで各地での移動で体験していたが、今回もまたそういった感覚を新たにすることになった。
考えてみると、チェコが暖かいというより、むしろスロバキアが寒いのではないかと思う。
実際ポーランドから南下していっても、スロバキアの方が明らかに寒かったわけだし、再び今回チェコに北上しても気温が上がった。
そういった意味で言うと、明らかにスロバキアよりもチェコの方が過ごしやすい印象は受けている。
チェコとスロバキアの住環境の違い
かつては一つの国だったチェコスロバキアだが、今では国が分かれただけではなくて、通貨も違っている。スロバキアはすでにユーロを導入しているし、対してチェコはコルナという独自通貨を利用している。
物価に関して言うと、明らかにチェコの方が安いイメージがある。
バーでビールを飲んでも100円ぐらいだったりとか、そこら辺の安さのは周辺諸国と比べても目を見張るほど。
さすがに人はビールだけを飲んで生きているわけではないので、そこまで重要なところではないと言えばそうだが、それ以外の物についても、比較的チェコは物価が安い。
それに比べるとスロバキアは、隣国のオーストリアの影響を受けたりとか、あるいはユーロを通貨として採用している他の国の影響を受けるせいなのか、東欧のイメージにしては意外に物価がそこそこ高い感じがした。
ブラティスラバは旧市街周辺がそこまで広いわけではないし、比較的こじんまりとまとまった印象だった。
それに比べるとプラハは大きな町で、見所も分散している。
そういった意味でいうと、長く楽しむにはチェコの方が優れているように感じているし、実際今回はスロバキアの倍ぐらいの日数をこちらで過ごす予定。
徐々に気温も下がってきているので、冬になる一歩手前でヨーロッパを離れる流れになるのではないかと思う。
問題は、アメリカやカナダに飛んでも、そちらはそちらでまた寒いはずなので、そろそろコートを買った方がいいのかと思案している。