海外で投資をしていると、色々と思いがけない自体が起こることが多い。
例えば、タイの政情不安というのはまさにその一つで、デモやクーデターが頻発しており、その影響をどうやら今回はもろに受けることになりそう。
というのも、私が購入したタイの不動産が引き渡される時期のアナウンスが、たびたび変更されている。
不動産会社がただ単に着工して建設を終了させればいいということではなくて、タイ政府側が物件を検査して、OKサインを出さなければいけないのだが、この検査の日程がずれ込んでしまうとか、登記の手続きについても2転3転してしまっているので、現在の暫定政府の状況では、残念ながらスピーディーな対応は望めない。
これは不動産の管理会社の問題というよりは、むしろタイという国の抱えている課題なので、元々ある程度は予測できていたカントリーリスクの範囲内。
タイでは幾度も大規模デモやクーデターが勃発してきたので、ある意味で今の状況は仕方がなかったことだし、むしろ全く予期していなかったのであれば、その楽観的な予測こそ大きな問題ということになる。
若干引き渡しの時期が遅れたところで特にどうというほどの損害はないし、コンドミニアムの客付けが遅れると、それだけインカムゲインが入ってくる時期が後ろにずれ込むことになるので好ましくはないものの、そこら辺はある程度資金面でも精神面でも余裕を持って投資をしていなければいけない。
いくら引き渡しが行われたところで、すぐに住み始められるわけではなくて、実際問題としては、賃貸付けに時間がかかったり、無事入居者が見つかっても、部屋を出た後に3ヶ月から半年ぐらい次の入居までの時間がかかったりとか、そういったことは普通に起こること。
勝負の分け目は4月
わくわくしながら期待が出来る背景は存在しているが、それでもやはり4月が勝負になるという部分がある。この時期は、タイに駐在員が派遣されてくるのを含めて移動のタイミングなので、その時期にしっかり契約を取ることができるかで、今後1年間の家賃として受け取れる金額が変わってくる。
そのため、来年の4月は外せない勝負どころで、その時期にしっかり賃貸付けをしてくれるかどうかという部分に、不動産会社の力量が如実に反映される。
すでに不動産が供給過剰なバンコクではなくて、少し外れたアユタヤに不動産を持っているので、その潜在能力も今後実際に賃貸付けしていく段階で、明確になっていく。
こちらの物件については、無期限に保有し続けるわけではなく、どこかのタイミングで転売することも考えているし、世界情勢を見ながら戦略を立てていくことになる。
フィリピンのボホール島の物件を買うのに障害となってしまったのが、このタイの物件の繰り上げでの支払いだったが、そのロスの部分を補うような結果を出してくれることを期待したい。