バンクーバーのBOOK OFFが閉店していた


バンクーバーのダウンタウンにあるホーンビーストリートには、BOOKOFFが出店しているという話があった。

これまで、海外で日本の本を読もうと思うと、紀伊国屋書店が主な選択肢になることが多かった。

例えば、バンコクやクアラルンプール、シンガポール等では、日本語の書籍が充実した紀伊国屋が店を出していて、とても助かっている。

海外生活をしながら日本の書籍を読むために、こういった場所はとても貴重な存在。

バンクーバーにはBOOK OFFがあるということで、中古の本を安く買えるということだし、1ドルでのセールをしていることもあるというので、ちょっと立ち寄ってみようかと思っていたら、残念なお知らせがあった。

というのも、すでに2012年の6月23日に閉店していたらしい。

このBOOK OFFはバンクーバーの中で唯一日本の本を取り扱っている店で、3500スクエアフィートあったらしいが、賃料の高騰等の要因によって、すでに閉店してしまっていたという話だった。

バンクーバーというと、日本人がたくさん住んでいる町としても知られているので、いくつかの書店ぐらいはあるかと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。

特に日本人の留学生であるとか、ワーキングホリデーや移住者等は、ダウンタウンのエリアに住んでいることが多いというし、その辺りのエリアはどうしても出店するとなれば家賃も高くなってしまうので、仕方のないことなのかもしれない。

カナダの中でも、富裕層が集まってきたことで、不動産価格は高騰しているし、そういったあおりを受けてなかなかビジネスが軌道に乗らない場合もあるだろうし、書籍の販売は言語によって制約を受ける業種なので、そこら辺も壁になっていたのかもしれない。

日本の場合、BOOKOFFというとせどりとも結びつきが強いので、そこら辺との兼ね合いで、ビジネスモデルも若干変わってくる可能性もある。

実際私の友人の中でも、せどり経験者は何人かいるが、最近は同じ店舗の中でもライバルが出現したりして、やりづらくなっていると聞く。

単純労働の側面が強いので、こういったことは仕方のないことだろうし、ある意味で言えば、差別化を何らかの手段で図らないと、労働集約的な仕事になってしまう部分は否めない。

そんなことをカナダまで来て思うことになった。

単純な話として、今回日本の書籍に触れる機会がなくなってしまったのは残念なことではあったが、何も知らずにホーンビーストリートを行ったり来たりして探し回ることにならなかったのは、せめてもの幸運だった。

この寒い中、既に閉店して2年以上経っている店を探して彷徨い歩くのはあまりにも悲しいので、事前に情報を入手できたのは、まだよかったのかもしれない。

こうして考えてみると、やはり日本の情報が簡単に得られる町は限られている。

バンクーバーほどのレベルであっても、まだまだこういった状況ということを考えると、国際展開している日本人向けのサービスが、いかに限られているかよくわかる。

言い方を変えれば、移住者や海外在住者がまだまだビジネスの対象として、十分な規模に達していないことも窺える。

今日の夕食はSalmon n' Bannockで新鮮なサーモン料理を、ランチはTrafalgars Bistroで食べた。

どちらも満足な味だったが、ヨーロッパと比べると価格が高く、コスパはやはり東欧に利がある。


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