バナナボートは見ているよりも断然難しい


香港のクルージングパーティーにてクリアウォーターベイまで船で行って、しばらく停泊してからバナナボートやウェイクボートが出来る事になった。

小さなモーターボートを出して、それに引っ張られる形でバナナボートを楽しむことができる。

私たちが乗ったのは3人乗りのバナナボートで、最初はそこまで難しい印象を持っていなかった。

とにかく手を離さなければどうにかなるだろうということで最初は3人乗りの最後尾に陣取り、手の握力ばかりに頼らないように上手く足で踏ん張ることを意識してみたが、予想とは全く違った。

というのも、そもそもバナナボートが転覆して終わったので、しっかり取っ手の部分を握っていたところで元も子もない。

実は先にバナナボートを体験した人たちから、上手く倒れないとかなり痛いと言う話を聞いていて、人によってはボクサーにお腹を殴られたようだったとか、一瞬意識が飛んだということも言っていたが、私も首にグキッという不穏な音がすると共に一瞬視界が消えた。

視界が消えたのは自分が瞼を閉じたからだと思うが、首は嫌な予感がしたものの、実際のところは何ともなかった。

当日も翌日も翌々日も多少の筋肉痛にはなったものの、鞭打ちのような症状になることはなくて幸いだった。

そういえ、ばクルージングパーティーに出航する前に同意書にサインをしたが、恐らく洋上でのこういった怪我を最初から了承している旨のものだと思われる。

これは当然主催者が責任を負うようなものではないので、妥当なところだろう。


試行錯誤しつつバナナボートになじむ

それからも何度かバナナボートにチャレンジしたのが、まず1度ふるい落とされると船はだいぶ先に行ってしまうので、船の方が戻ってきてくれる。

そしてバナナボートを転覆した状態からもとの状態に戻すのだが、これが意外に一苦労する。

7割ぐらいまで戻ったと思いきや波で元に戻されてしまったりするし、さらに乗り込もうと思っても反対のサイドから誰かが押さえていないと転覆したりするので、これも中々体力を使う。

バナナボートは見ている以上に息が切れるスポーツである事が、体感してわかった。

とりあえず最初は何も分からないまま乗ってみたが、自転車やバイクと同じように左に曲がるときは左側に体重をかけて曲がる物だと言うことが最初の転覆で分かった。

それ以降はその意識を3人のメンバーそれぞれで共有して持っていたが、それが裏目に出て先導するモーターボートが右に曲がっているときに全員で右に体重をかけすぎ、結果としてそのまま右にバナナボートが沈みすぎて転覆したりと、良い加減を見つけるのが容易ではない。

しかもある程度慣れてきたと思ったら、今度は波が出てくる場所にモーターボートが行って飛び跳ねながら進んでいくため、これもまた難易度が上がっていく。

結局最後尾と最前列と真ん中と全てのポジションを体験してみたが、どこもそれほどに難しさに違いはないような感じがした。

後ろの方だと先導するモーターボートが見えないという問題があるが、意外と最前列でもバナナボートの先端の方が前に上がってくるとそこまで状況は変わらず、大差はない印象であった。

6回ほど振り落とされた後でモーターボートに戻ったが、一人だけもう少しやりたいということだったので彼が引っ張られている様を見ていた。

間近でバナナボートを見ていると、腰掛ける中心部の部分と足を踏ん張る左右の部分とが完全に固定されているわけではなくて柔らかい構造になって水圧の影響で常に形が変動しているし、その角度から見るといかに不安定な乗り物であるかという事が分かった。

ひとつ疑問だったのは、3人で乗っていてたまたま誰かのひじやひざが顔面に入ったりして負傷する事はないか、という事だったが、意外にそういったアクシデントはなかったし、他にも何組かバナナボートを体験しても接触したという事は全く聞かなかった。

バナナボートはかなり面白かったので、また機会があればぜひ挑戦してみたい。

ちなみに翌日には前腕や肩の部分はもちろん、わき腹や首の筋の部分も筋肉痛になった。

普段使わない筋肉を使うので、それはそれで健康的なのかもしれない。

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