※以下はバンコク在住の橋本さんからの投稿
バンコクで騙されたことなんですけども、旅行者はほとんどタイで騙されていると思います。
ただ、騙すというとちょっと言葉が強すぎて、ちょっとごまかすぐらいのイメージでいきたいと思います。
旅行者、あるいは住んでいる人間もそうですが、タクシーやトゥクトゥクの料金でほぼほぼ追加料金が取られているかと思います。
もちろん道もわかりませんし、遠回りをされても分からないので、騙されて居るとか、ごまかされている感覚はほとんどないのですが。
あと、観光地で私が経験したのは、あるお寺に行こうとして、その行く道すがらにタイ人が待っておりまして、「今お寺はお昼休みで閉館しているので他の所に行った方がいい」と言われまして、「他のところにいくのに私がガイドします」と言われました。
で、もちろん閉館時間などはないんですけれども、それを知らなくてくっついて行ってしまえば、それは騙されてしまったなぁ、ということになるんですけれども。
そういった分かりやすい嘘を割とついたりします。
ただ、それでもおそらく観光の方は騙されてしまうのかな、と思うので、その辺は気をつけて行った方がよろしいのかな、と。
あと他の国の方にも起こることだと思うのですが、日本人の方がよくひっかかるのが、片言の日本語を話してきて、「私の妹や弟は日本に居るから日本が好きなので」というところから始まり、色々なことをたどたどしく言うのですが、そういった所に親近感が沸き、一緒に行動を共にして最終的には色々な金銭を取られるパターンです。
物を奢らされた程度なら騙されたか騙されていないかという観念が人によって違うかとは思うのですが、金銭を取られてしまっうこともしばしばあります。
ですので、向こうから近づいてくる親日家は、タイでも気をつけなければいけません。
もちろん、本当に親日で日本語が話したくてという気持ちでくる人も居るとは思いますが、その中の半数は騙すつもりで近付いてきていると考えても、考えすぎではないと思います。
あと住んでるとよく起こるのですが、タイ人はものすごく安請け合いをするんですね。
彼らの中でその、例えば「なになにが出来ます」といった時に、嘘は言ってないんですね。本当に出来ると思って「なになにをします」「なになにが出来ます」と言うのですが、じゃあ例えば一週間時間をあげるのでそれをやって下さい、というと一週間後に平気で「いやぁ、出来ませんでした、ごめんなさいね」みたいなことになることがよくあります。
そうすると日本人は約束を守らなかったので、嘘を付いたとか、騙したまでは思わないにしろ責任感のないやつだと思うかもしれませんが、そこはちょっと感覚の違いで、タイ人は暑い国の人だからか、先のことをあまり考えないで今のことだけを考える体質があります。
ですのでその時は本気で出来ると思ってそういう風に言ってるようです。
ただ、一週間後のことが考えられない、という所だと思います。
ただ、私も暑い国で感じたのですが、毎日暑くて四季がないと未来も考えられないのですが、過去のことも思い出せないということがありまして。
例えば、日本だと、前回ディズニーランドに行った時っていつだっけと考えると服を思い浮かべると思うのですが、「あぁセーターを着てたから冬だったなぁ」とかそういうのがあると思うのですが、タイはそういうものをよりどころに出来なくて、一体いつだったかなっていうところを簡単に忘れてしまうんですね。
そうすると未来に関しても、季節感が全くないので時が進んでいっても何月だったかなという確認作業が全く無いんですね。
ですので、四季っていうのはとても大事なものだなと改めてタイで感じました。
なんかタイ人みたいになってしまったんですけれども、そういったところでタイ人の約束事は、未来に関しても現在に関してもちょっとオーバーに言っているところがあります。
例えばそうですね、日本語が出来ますといっても「こんにちは」だけだったりします。
その代わり、こちらがタイ語で「サワディッカ」と言っても「わぁ、タイ人のようにタイ語を喋れるねぇ」などの大げさなリアクションが返ってきて、思わずちょっと嬉しくなったりする、ということもあります。
それはタイ人にとっては騙しているということではなく、本当に「こんにちは」という日本語が話せます=「私は日本語が話せます」という表現の違いというか基準の違い、それだけのことのようです。