キャリアパスを考えずに大学生が留学をすることは無意味


学生時代に経験したことの多くは、社会に出てから直接的には役に立たないことが多い。

それ自体は仕方がないことでもあるし、私自身学生時代はぼーっとして過ごしていたので、あの頃の四年間をもう一度取り戻すことができれば、はるかに有意義な人生を送ることができると思う。

それだけに学生が何か無意味なことをしていたとしても、時には自分探しの旅のような何がしたいのかわからないことに走ったとしても、それはそれで別にいいと思う。

ただその一方で、妙に胸を張って留学から帰ってくる人を見ると、疑問を抱かざるを得ない。

自分のキャリアパスを考えた上で、そのために必要な手段として留学やホームステイを経験したのであればそれは全く問題ないのだが、残念ながら殆どの学生にはそういったキャリアパスという発想は存在していない。

もしくは、一応考えていたとしても、リサーチ不足によって1年や2年社会人経験を積んだだけで簡単に覆えされてしまうことも多い。

そうなってくると、迂闊に留学をして費用と時間と労力を使ったところで、それが全く生きてこないことは十分にありえること。

私の知り合いでも、海外に留学し、帰国後に大手の造船会社に勤めてエリート街道まっしぐらで進んでいたものの、反りが合わずに転職し、ある日系の中堅規模の不動産会社に就職、さらにその後独立という風に職を転々としていた人もいる。

このように、どうしてもキャリアパスは早い段階から厳密に描くのは難しい。

実際に30代40代になってから転職する人もいるわけだし、その年齢になったところで自分の仕事を見極めることはなかなかできない。

いわゆる「天職」を人生の中で見つけられる人は一握りだし、残念ながら全く自分に合わない仕事に就いてしまう人もいる。

私も過去にそういった覚えはあるし、初めて就職した通販会社は全く肌に合わなかった。

そういった曖昧なキャリアのビジョンの中で生きていくのであれば、留学のような大きなコストをかけて準備をするよりも、マーケティングとか、あるいは広告を作ることとか、ブランディングであるとか、こういったビジネスの基本を学んでおいたほうが応用がきく。

学生時代であればそれなりに時間があるわけだし、小規模なビジネスを元手をかけずに行なってみることもできる。

小資本で、それこそ数万円程度でビジネスを行なうことも現在では可能なので、ネット上を中心に活動すれば、経験を生の現場で積んでいくことができる。

そういった経験のほうが、留学や海外生活を短期間送ることよりもはるかに実社会に出てから役に立つことが多いだろう。

これは日本で生きていく場合だけの話ではなくて、仮にイギリスとか、東南アジア等の各国で活躍する場合も同じ。

結局言葉がしゃべれるだけでは、ただ単に現地の人と同レベルになっただけ。

+αで何ができるかがその人の本当の価値であって、そういった部分を磨かないことには収入を上げることもできないし、人生を安定させることも、自由を得ることもできない。


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