
初めて訪れるホーチミンだが、繁華街の一角であるブイビエン通りの近くのLaLuna Saigonホテルに宿泊をし、そこを起点に移動をしている。
レストランもその付近でたくさん見つかるので、ランチやディナーはブイビエン通り、もしくはファングーラオ通り等で食べることが多い。
しかしながらこのあたり一帯は、相当接客が適当なレストランが多いのかもしれないと、この数日で感じている。
まず最初に訪れたブイビエン通りのバーでの話。
特定の店の批判のようになるので店名は伏せておくが、欧米人が好きそうな造りの店で、派手なネオンでライトアップされていて、とにかく道の周りのテラス席に人が集まっている。
逆にバーカウンター等が設置されている店の奥のほうはガラガラなので、たばこの煙やバイクの排気ガスを避けて奥のほうに座ることにした。
そこで当初いくつかの品を注文し、その中に貝の生春巻きがあったのだが、どうも品切れというか材料が無いらしい。
それ自体は別に不満もないのだが、その通達が来るまでにまず10分ほどかかった。
そして代わりの品としてベトナム料理ではなくメキシコのタコスを選んだのだが、7分ほどしてからオーダーがロストしたという謎の報告が入り、どうも貝の生春巻きがキャンセルになったこと自体は判明しているようで、その代わりとして頼んだのが何なのかという確認がきた。
つまり、まともに注文が通るまで15分以上もかかっていたことになる。
そして、それからまた料理が出てくるまで15分以上かかり、会計についても一度忘れられていた模様だった。
なんだかパングラオ島のアロナ・ビーチを思い出すようなスローなテンポでの接客だが、ここはホーチミンの中でも歓楽街となっていて、車の通りも多いから空気もきれいではないし、別にのどかなわけでもなく、どちらかというとせかせかした雰囲気すらある。
その中で、この対応というのもいかがなものかというのが率直なところ。
翌日は別の店でも・・・
翌日はブイビエン通りとファングーラオ通りを結ぶ道にある某ホテルのレストランで食事をしたのだが、プールを眺めながらご飯を食べられるということで、その環境が気に入って店に入ることにした。初めて入った店だったので、メニューを見てもすぐには注文が決まらず、最終的にはエビ入りの揚げた春巻きとフォー、それから野菜スープを頼んだ。
最初のうちは妙に張り付いてオーダーを待っていたわりに、1分くらいたっても決まらないとすぐにどこかに行き、それから先は一切目配りもなく手を挙げたり呼んでも全く来ない状態が続いた。
それだけであれば運が悪かったようにも思うが、一通り食べ終えた後、食器を片付けていいかという確認に来たので会計を頼んだが、10分以上たっても伝票を持ってこない。
食器を片付けただけでどうも忘れられているようだと思い、もう一度同じ人に会計を頼んだのだが、そこからまた10分以上たっても相変わらず伝票は届かない。
結局最後にフロントまで行って料金を支払ったのだが、特に謝ることも気まずそうな雰囲気を醸し出すこともなく、どうも二度にわたって会計を頼んでいたこと自体を記憶していないのではないかというリアクションだった。
さすがにこの店にもう一度来ることはないだろうと思いながらレストランを出たが、これがベトナムでの標準なのか、それともこの二つの店が特殊だったのか、それはここからのベトナム縦断の旅ではっきりしてくるだろう。
味がそこそこな割には、サービスが酷いというのが今現在のホーチミンのレストランの印象。
できればこの街を出るまでの間にこのイメージが払拭されることを願っている。