アジア11か国の大卒初任給を比較してみた結果


バンコクは経済発展をしている割には不思議と人件費が安い国で、タイ人の1人当たりGDPはマレーシア人の半分程度にしかならない。

そのためサービス業は非常に安価で、タイマッサージも一時間250バーツぐらい、日本円で言うと800円足らずで受けることができる。

タイマッサージというと数年前までは痛みしかなく、筋肉を痛めつけるだけで何のメリットもないと感じていたが、この数年は徐々に体や心が柔らかくなってきたのか、タイ式マッサージで痛みを感じる瞬間はあるものの、基本的には気持ちよさを感じることが多くなった。

今日はプロンポンにある伊勢という和食レストランに行ってきたが、こちらは元々、神田の老舗の店が出店したらしい。

今回は鶏がらスープが欲しかったので、ネギラーメンとつまみを注文。

どうやら親子丼で有名らしいのだが、今回はとりあえずスルーして、殻付きの牡蠣の特製醤油漬けや、地鶏のレバ刺しをいただいてきた。

それはそうと、伊勢を出てホテルに戻ったあと見たニュースによると、アメリカのコンサルティング会社である、タワーズワトソンが公表したデータで、アジアの11か国の大学新卒者の初任給が比較されていた。

これによると1位は韓国で2228ドル、2位はシンガポールで2143ドル、3位は日本で1957ドルとなっていて、それ以外の主要な国としては中国で723ドル、インドが400ドルとなっている。

これについては色々と思うところがあって、単純に韓国の賃金水準が一番高いということはできない。

というのも今回のデータは大学を出た人の話なので、そもそも大学進学率が国によって大きく異なるし、さらにいうと、大学を出てから初任給を得られたかどうか、言い換えれば就職できたかどうかも考えなければいけない。

そう考えてみると、そもそも正規雇用と非正規雇用のバランスとか、非正規雇用の場合の収入の比較とか、そういったものを含めなければ賃金水準の比較としては不適切なので、今回のタワーズワトソンのまとめた記録は、その点に留意して眺めておく必要がある。

これを真に受けて、韓国の賃金水準が日本やシンガポールよりも高いと純粋に思い込んでしまうというのは、少々短絡的に過ぎる。

それぞれの統計の数字にはどうしても説明不足な要素がでてしまうので、必ずしも一つの指標が万能なわけではない。

例えば一人当たりGDPにしても、各国の労働生産性を表しているわけではなく、資源の埋蔵量等の問題も含まれることになるので、マレーシアのような資源大国の場合、たとえ労働生産性が高くなくてもGDPは上がる。

これがもっと顕著になるのは中東で、石油によって潤ってきた国は一人当たりのGDPが高いが、それは別に中東の人が特別優秀だからというよりも、ただ単に資源の恩恵を受けているから。

大卒の初任給についても、その国の賃金水準をみる一つの尺度にはなるが、あくまでもそれで全てがうかがえる訳ではないことには注意が必要となる。

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