セブのマクタン国際空港からクアラルンプールへ約4時間、それから2時間半の空港での待ち時間を経て、今度はバンコクのドンムアン空港まで飛ぶこと約2時間。
こうして6時間のフライトと待ち時間や市内への移動時間も含めると、7、8時間の移動を無事に終えることができた。
当初、マクタン国際空港でフライトの時間ぎりぎりになっても搭乗が始まらず、しかもこの空港はインフラが脆弱でアナウンスもまともに行われておらず、周りもざわざわとしていた。
焦る気持ちは私も同じで、ただ単に到着時間が遅れるだけではなく、場合によってはトランジットがうまくいかず、乗り継げずにクアラルンプールに取り残されてしまう可能性もある。
しかも今回はクアラルンプール行きとバンコク行きをそれぞれ別に予約しているので、仮に時間に遅れたとしてもこちらの責任となってしまい、他の日への振り替え等も行われない。
クアラルンプールに無事到着
そんな焦りもあったのだが、意外にも到着時刻は特に遅れることなく、クアラルンプール国際空港では余裕を持って搭乗手続きをすることができた。軽めの夕食として、オーガニックフードのベジタリアンレストランを空港内で見つけたので、そちらで軽く食事をとり、それから航空会社の窓口へ。
プリントアウトしたチケットでは自動チェックインがどうもできなくて、バーコードを読み取ってくれないのでカウンターに並ぶことにした。
荷物の重量がスーツケースだけで8キロと以前よりも1キロ程重くなっており、その原因が見当もつかなくて不気味なのだが、とりあえず荷物のことで何かとがめられることもなく無事にバンコクに到着した。
ちなみに、クアラルンプールは雨が降っていたが、バンコクはそういったこともなく、これも幸いだった点。
ドンムアン空港から市内へ
バンコクには11時頃に到着したのだが、ドンムアン空港には珍しく、少々イミグレが混んでいた。しかもどういうわけなのか、なかなか列が進んでいかない。
もう眠かったし、目がしばしばしていたので、さっさとホテルに行って眠りたかったのだが、そうもいかず、結局空港を出たのは12時近くになっていた。
それから空港の目の前でバスに乗ってモーチット駅を目指したのだが、どういうわけか空港のはずれでバスが停まって、延々車掌が呼び込みをしている。
運転手がしばらくしてからうんざりした顔で何か言っていたので、もうそろそろ出発しようかということではないかと推測したが、車掌の側はそれを振り切って声を張り上げていた。
何しろ深夜で、珍しくバスがガラガラだったので、乗車率をもう少し上げたい事情があったのかもしれない。
さっさと出発してほしい気持ちはあったが、仕方ないのでそのまま黙って待っていたら、10分近くたってからようやく車は発車した。
閉鎖されたBTS
そして、モーチット駅に着いてBTSの駅の階段を昇っていくと、鉄格子のようなシャッターが下ろされていて、今まさにBTSから降りてきた人たちが出てくるのが見えた。一か所だけまだシャッターが下りていなかったので、その脇にいる警備員の人に、「フィニッシュ?」と聞いたら、「そうだ。」と言われてしまった。
どうやらBTSで移動することはできなくなったので、トンローまでタクシーに乗ることにした。
どうも私はタクシーとの相性が悪く、トラブルになることも多いので気が進まないのだが、この際だから仕方がない。
幸いモーチット駅の近くにはタクシーが何台も停まっていたので、その1台に乗ると、特に乗車拒否をされることもなく、そのままトンローまで向かってくれた。
もうこの時には午前1時近くになっていたのだが、一切の渋滞がなく、普段の車が進まないバンコクとはまるで別の街を走っている気分だった。
トンローが近付いてくると夜景も美しい。
こうして1時頃になってようやくホテルにチェックインし、それからシャワーを浴びて歯を磨いて寝ることにしたのだが、さすがに翌日は朝が眠かった。
一度は5時位に起きて意識がはっきり冴えていたのだが、その後二度寝したらに7時位に起きた時に頭がぼんやりする。
普段は自然に規則正しい生活をしているので、リズムが狂うと体内時計が乱されて、若干不快な症状が出る。
これについては仕方がないところだが、クアラルンプールにわざわざ1泊するのも気が進まなかったので、今回はこのような強行軍での移動となった。