アメリカの学会誌、Perspectives of Psychological Scienceによると、これまでの感覚的な通説が木っ端微塵に覆された。
というのも、時間さえ経過すれば心の傷は自然に回復すると考えられがちだが、私たちが思うような自然治癒力は精神的な部分では存在しないらしい。
これはなかなかショッキングなニュースで、時の流れと共にトラウマや怒り、悲しみ、コンプレックス等を克服できるという希望は絶たれたことになる。
もっともPerspectives of Psychological Scienceの見解が正しいとは限らないので、今後再び有力な反論が出るかもしれないし、10年後には取るに足らない仮説として片付けられている可能性もなくはない。
あくまでも学会誌に掲載されたというレベルの話なので、一方的に真実と思い込んでしまう必要もない。
そのような意見が出たという程度に受け取っておくのが適切だろう。
それにしても、年齢を重ねていくと体の傷の治りも遅くなって嫌なもの。
先日もチェンマイでベッドにぶつけたスネが、未だに完全には治っていない。
すでに台北に来ているが、以前の街で負った傷を引きずっているのも、なんだか冴えない話。
なぜか以前の傷が目立ってきた
不思議なのは、以前中国の珠海でつけられた額の左側の傷が再び目立ってきていること。中国に近い台湾に来ているから精神的な影響で傷が浮かび上がっているという漫画のような話でもないと思うが、明らかに以前よりも赤くなっていて、最近はすっかり目立たなくなっていたのに再び目につくようになった。
それにしても、あの事件のことを思い返すと今でも腹立たしいし、確かに時間さえ経過すれば全てを許せるわけではないと言うのも納得できる。
そう考えてみると、Perspectives of Psychological Scienceの見解は感覚的な部分で腑に落ちるところがある。
それにしても、台北は文化的な部分ではやはり中国に近いところがあり、パーソナルスペースの異常な狭さや、店員が妙に注文を急かしてくるようなところは中国に近い。
とはいえ、そこまで劣悪な環境ではもちろんないし、食べ物はとてもおいしい。
今日は馬友友印度廚房で本格的なインド料理を食べてきた。
台湾料理も好きだが、和食や他の国の料理もおいしいのは、この街の大きな魅力。
MRT(地下鉄)も整備されているし、移動しやすいところも好感が持てる。